空調設備の故障をきっかけに空調管理を見直したい

今回は粉末充填工場の空調設備が故障してしまったとご連絡をいただきました。
この工場内の年間空調温度は23度±2℃、相対湿度を45%以下に保つ必要があります。
既存の空調設備でも温度と湿度は保たれておりました。

今回空調管理で重要視したところは以下の2点です。
①粉末の製品を袋に充填する際に空調から出る異物(空調設備に吸い込まれた粉末製品が固まりカビた塊など)の混入を避けること
②空調設備から吐きだす風による粉末製品の工場内への飛散を防ぐこと

今までは製品に異物が混入することがあったためロット単位で大量の返品が発生しており、廃棄費用などの余分なコストがかかっていました。

多段式ヒーターとソックフィルターでこの課題を解決

年間冷房タイプの空調設備と多段式ヒーターを導入し、工場内の温度と湿度を一定に保つことができました。
空調設備の吹き出し口をソックフィルターの吹き出しに変えることで工場内への粉末製品の飛散を防ぎ、工場内への異物飛散も防ぐことができました。

安心して安全な生産ができるようになった

「工場内が無風状態になり、粉末製品の飛散の問題を改善することができたおかげで生産が安定しました。
また異物混入に関しても不安がなくなり安心して生産することができるようになりました。」とお客様に大変喜んでいただきました。
今回の空調設備工事では既存の空調設備の制御盤を活かして空調管理を全面的に改善することができ、コスト面でもお役に立つことができました。