局所排気装置制御風速

局所排気装置の目的は人体に有害なガスや蒸気を含む空気の流れをコントロールして、作業に従事する労働者の健康と環境を守ることにあります。ガスの発生源から飛び出した有害物質が労働者に届く前にフードに押し返す力が必要となります。汚染物質が労働者にそれ以上近づいてはならない地点を、汚染物質を捉えたと例えて捕捉点とし、流体の計算式のポイントとしています。局所排気装置が生む、押し返したり避ける力、風速を制御風速と呼びます。制御風速の大小により、局所排気装置の性能や電動機の出力などが決まります。

制御風速は汚染物の発生状況などにより、求められる速度が異なります。作業場の空気に乱れがなく、汚染物質もほとんど拡散する速度がない場合は毎秒0.25mから0.5m。作業場に速い気流があり、汚染物質も加速度的に拡散する場合は毎秒2.5mから10.0mと内容に沿って段階上がります。

有機溶剤中毒予防規則第16条では、有機溶剤を使った作業に設置される局所排気装置の制御風速を、囲い式フードで毎秒0.4m以上とし、外付けフードでは側方と下方吸引型について毎秒0.5m以上、上方吸引型で毎秒1.0m以上と定めています。気流は機械の動きやフォークリフトなどの重機の動きに影響され、乱れることが多々あります。そうした状態に備えるには方で定められた制御風速を上回る速度を生みだす、電動機などの設備強化が求められることは必定です。機械的な力はすぐに対応できるものでもないので、流れを抑えるついたてやカーテンなどで工夫して補います。

制御速度は粉じん対策では、やはり制御速度が設けられ、囲い式フードで毎秒0.7mから1.0m、外付けフードで側方と下方吸引型が毎秒1.0m、上方吸引が毎秒1.2m以上と定められています。
制御風速は速ければいいというものではなく、作業現場に適合し、塗装作業など業務をスムーズに展開できるのが最上となります。局所排気装置を設計する段階から作業内容と風の流れについてち密な研究と計算が重要となることは言うまでもありません。

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