加熱した製品を素早く冷却し生産効率をあげたい


栃木県那須烏山市にある含浸加工工場のお客様から、含浸加工を施した製品の生産過程で高温になっているもの(50℃強➡25℃)をなるべく短時間で冷却したいという相談をいただきました。



今までは通常の業務用エアコンの吹き出し口からでる風を製品に当てるようになっており、業務用大型扇風機を使い風をあてて冷却していました。
ところが風が直接当たる場所と当たらない場所の温度差が出てしまい、全体を均一に冷却することができず全体の冷却に時間がかかっていました。

今回の解決策としては、年間通して冷却できる業務用エアコン(年間冷房空調機)を導入し、囲われたブースに製品を入れ、上部から冷風を吹き続け、ブース下部から抜ける構造に設計しました。また、エアコン送風機の静圧をあげる改造をし設計通りの風量を確保することができました。

さらに循環空調にせずオールフレッシュ空調の考え方を取り入れた方式にしたことで、吸込み空気温度が高くならず空調機への過度の負荷を掛けずに連続運転が可能となりました。

生産効率が倍になった

今までの冷却装置(扇風機やスポットエアコン)から、年間冷房空調機を導入し囲われた冷却ブースにて集中的に冷却するように改善したことで、高温の含浸加工製品の冷却時間を半分にすることができました。このことにより生産効率を倍にすることができました。

年に一度のメンテナンスと工場全体の空調もお願いしたい

お客様からは「含浸加工製品を常温までに温度を下げるのに1時間近くかかっていたものが、20分以下で冷却が出来るようになって生産効率が良くなりとても助かりました。本当にありがとうございました」とのお言葉をいただきました。

また、今回の冷却装置の定期メンテナンスだけでなく工場全体の空調の改善についても今後対応していただきたいというありがたいお言葉もいただきました。