局所排気

有害な化学物質(有機溶剤)や粉じんなど、健康を害する物質を局所排気フードから吸込み、ダクトによって搬送し、専用の送風機により工場外部に排気する換気装置を局所排気装置といいます。

局所排気装置の良し悪しは、排気フードの設計次第と言っても過言ではありません。①できるだけ有害物の発生源の近くで、②有害物の特性を考慮して(有機溶剤は空気より重い、など)、排気フードを設計する必要があります。

局所排気の改善には、お客様の要望をお聞きしながら、提案し、改善方法を探ることがもっとも大切なポイントになります。発生源に近く設置すればするほど、お客様の日々のオペレーションの邪魔になるという矛盾とどう向き合うか、その解決にはお客様との打ち合わせが不可欠であり、共に妥協点を探すプロセスが重要です。

既存設備をできるだけ利用したい、コストを抑えたい、などの希望があるお客様には、①設置場所の図面(平面図、断面図、設備図)②既存排気装置の仕様などのデータをいただけるようお願いしています。

排気場所や給気の流れ、既存空調への影響などを考慮することで、はじめてお客様の使い勝手のよい排気装置の設計につながります。

局所排気設置届

有機溶剤(※1)や粉じんなど、労働者の人体に有害の恐れのある物質を取り扱う場合、労働安全衛生法88条の規定に基づき、工事開始の30日前までに設置に必要な図面と局所排気装置摘要書を添付して、労働基準監督署長の届け出をし、計画の内容について審査を受けなければなりません。法的には設置届をしないで設置された局排設備は、局所排気とは認められません。

労働基準監督署への申請に必要な書類
1. 局所排気装置摘要書
2. 圧力損失計算書
3. 局排図面
4. 排気用送風機の図面
5. 有機溶剤を使う生産設備の図面 (機器納入図面、任意です)
6. 作業場所の図面   (建築平面図におおよその位置を記入してください)
7. 敷地内の工場配置図 (申請場所の位置がわかる図面です)
8. 工場周辺の案内図  (周囲の状況がわかる図面です)

1~4までの図面は私ども田崎設備が準備します。5~8の図面はお客様の方でご用意いただき、すべての図面を提出用2部用意して、労基署に申請してください。
その際、写真を用意して説明すると、よりわかりやすく伝わります。

※1 有機溶剤について
有機溶剤中毒予防規則が定められている有機溶剤(労働安全衛生法施行令 別表第六の二に掲げる有機溶剤)は54種類あり、詳細は下記の通りである。

第1種有機溶剤
クロロホルム
四塩化炭素
1,2-ジクロルエタン(二塩化エチレン)
1,2-ジクロルエチレン(二塩化アセチレン)
1,1,2,2-テトラクロルエタン(四塩化アセチレン)
トリクロロエチレン
二硫化炭素
第2種有機溶剤
アセトン
イソブチルアルコール
イソプロピルアルコール(2-プロパノール)
イソペンチルアルコール(イソアミルアルコール)
エチルエーテル
エチレングリコールモノエチルエーテル(セロソルブ)
エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(ブチルセロソルブ)
エチレングリコールモノ-ノルマル-ブチルエーテル(ブチルセロソルブ)
エチレングリコールモノメチルエーテル(メチルセロソルブ)
オルト-ジクロルベンゼン
キシレン
クレゾール
クロルベンゼン
酢酸イソブチル
酢酸イソプロピル
酢酸イソペンチル(酢酸イソミアル)
酢酸エチル
酢酸ノルマル-ブチル
酢酸ノルマル-プロピル
酢酸ノルマル-ペンチル(酢酸ノルマル-アミル)
酢酸メチル
シクロヘキサノール
シクロヘキサノン
1,4-ジオキサン
ジクロルメタン(二塩化メチレン)
N,N-ジメチルホルムアミド
スチレン
テトラクロルエチレン(パークロルエチレン)
テトラヒドロフラン
1,1,1-トリクロルエタン
トルエン
ノルマルヘキサン
1-ブタノール
2-ブタノール
メタノール
メチルイソブチルケトン
メチルエチルケトン
メチルシクロヘキサノール
メチルシクロヘキサノン
メチル-ノルマル-ブチルケトン
第3種有機溶剤
ガソリン
コールタールナフサ
石油エーテル
石油ナフサ
石油ベンジン
テレビン油
ミネラルスピリット

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